アルジェンタイア

ピエモンテ州アルバ近郊の小さな村に生まれたパオロ・ヴィーコは、ニューヨークのウォール街で25年を過ごしましたが、農業への愛を捨てきれずイタリアに戻ってきました。2009年には、80ヘクタールのブドウ畑（一部は1950年代後半に植樹したもの）、オリーブ園、森林、放牧地のあるマレンマのエステートを購入しました。パオロは敷地内にあった古城と修道院を豪華な別荘に改築し、隣接するアルジェンターリオの海に敬意を表してアルジェンタイアと名付けました。

このエステートでのブドウ栽培はエトルリア時代にまで遡ります。赤土と石灰岩のユニークなテロワール、乾燥した気候、海風、生物多様性と結びついたこの遺産によって、パオロは近隣のボルゲリやモンタルチーノに匹敵する並外れたワインを造る自信を得ることができました。南トスカーナで最高のワインを造る生産者になるという目標を達成するため、パオロは高名なワイン醸造家であるジャンフランコ・コルデーロとジャンピエロ・ジェルビの協力を得ています。