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ウッチェリエーラ
ウッチェリエーラのブドウ園は、カステルヌオーヴォ・アバーテの町に囲まれた丘にあり、マレンマを臨む斜面に位置しています。ブドウは西南西向きの自然の段丘に植えられており、そこではサンタンティーモの丘によって北北西の冷たい風から守られています。ブドウ園ではブルネッロ・ディ・モンタルチーノDOCG、ロッソ・ディ・モンタルチーノDOC、ロッソIGT“ラパーチェ”およびグラッパとエクストラバージンオリーブオイルを造っています。
ウッチェリエーラはカステルヌオーヴォ・デッラバーテのアラバスター採石場にある農園の古代の名前で、そこから提供された最高級の石は近くのサンタンティーモ修道院の建物に使われています。トスカーナで最も手つかずの典型的なこの地域は、この地方で最も優れたブドウ栽培の条件を備えています。
ウッチェリエーラのオーナーであるアンドレア・コルトネージは、“地の塩”とでも表現すべき人物です。なぜなら彼は農家の一人息子として、十代の頃から父親を手伝って働いてきたからです。
非常に才能あふれるワインメーカーというだけではなく優れた実業家でもあるアンドレアは、1986年に古風な農場と0.5ヘクタールの古いブドウ畑からなる地所のうち最初の4ヘクタールを完全に自身の判断で購入しました。その後すぐに2ヘクタールにブドウの樹を植え、1987年にはブルネッロを造るために最初の0.5ヘクタールが植樹されました。イタリア語で鳥小屋を意味するウッチェッリエーラという名前は、恐らくハヤブサがこの特定の地域で育てられていた中世までさかのぼります。その後農場のあちこちにあったブドウ畑を買い足し、畑は現在の6ヘクタールまで広がりました。
日照量や土壌がさまざまな畑のブドウをブレンドすることによってブルネッロとロッソを造るということは、各ヴィンテージやテロワールの個性を“最低限の処理”という哲学に従って表現できるようにするための固有の選択です。これは銅と硫黄主体の製品のみをブドウ畑に散布することや、殺虫剤の使用が非常に稀であること、除草剤が必要ないようにブドウ畑を耕作することなど、自然に基づいたブドウ畑の管理によって達成されます。ブドウの樹齢によって、ブドウ畑の密植度はヘクタールあたり3,000~5,000本です。完全に手作業で行われるブドウ畑での仕事は、完熟して欠点のない房がなるような完璧にバランスの取れたブドウ樹を育てることに集中します。
アンドレアの努力は、ワインが自然の一定の温度に保たれて眠るセラーでも続けられます(新しいセラーが古いセラーに加わり、両方とも地下に造られています)。現在のウッチェリエーラは疑いなくモンタルチーノでトップの造り手のひとつであり、ブルネッロとロッソは複雑味と強さがありながら非常にしなやかで美味しく飲めるワインです。また、サンジョヴェーゼとメルロー、カベルネ・ソーヴィニヨンのブレンドであるIGTワインのラパーチェ(ワイナリーの名前に合わせて「餌鳥」を意味します)も少量造られています。
アンドレア・コルトネージはブドウ栽培家であるだけではなく、モンタルチーノの品質を管理するための機関で役員も務めています。最近ではシエナの美しいピアッツァ・イル・カンポの近くにとてもよいレストランをオープンしました。アンドレアの母親はすばらしい料理人であるため、創造力豊かなシェフのレベルの高い料理を提供することは家族の伝統の一部と考えられています。またワイナリーでのランチも忘れがたい経験です!
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