J Reinisch

J Reinisch

ヴァイングート ヨハネスホフ ライニッシュ
Weingut Johanneshof Reinisch
ニーダーエスタライヒ州テルメンレギオンThermenregion, Niederosterreich
当主:ヨハネス・ライニッシュJohaness Reinisch(1975年生まれ、蠍座、A型)

ワイナリー・ストーリー The story of the winery

ウィーンの30kmほど南にあるテルメンレギオン地区は、その名から想像できる通り、古くから温泉地帯でウィーンの人々の行楽地でした。ワイン造りの歴史は古く、12世紀にシトー派が最初の葡萄を植えました。緯度はちょうど47度、気候や土壌もブルゴーニュに似ていることから、オーストリアのコート・ドールとも呼ばれています。
ライニッシュ家は、この地域の中ほどにあるタッテンドルフTattendorfの町で1923年にワイン造りを始めました。現当主のヨハネスは4代目、2人の弟と妹、お母さんの5人の家族で営むワイナリーです。幼いころからお父さんが葡萄畑で働く姿を見て自然に家業に加わったヨハネスは、1997年から栽培・醸造の指揮をとっています。ナパ・ヴァレーなどのニューワールドのワイン産地での経験を積んだことが、逆に自分のルーツを意識することにつながりました。

ワイン造りの哲学 The philosophy of wine making

もともと自然な栽培を心がけていたライニッシュ家ですが、現在はビオディナミを取り入れた有機農法で葡萄を栽培し、その8割は野生酵母で自然に発酵させています。ヨハネスは樽の役割を非常に重視しており、オーストリアの樽職人と相談しながら木材を選んで、最低36カ月間、敷地内で乾燥させています。ライニッシュ家の土地の日光、雨、風を受けることでこの地になじみ、また青臭いタンニンは乾燥によって除去され、必要なタンニンだけが残るそう。
ヨハネスは、自らをワインメーカーでも生産者でもなく「ワイン・コンパニオン(ワインの友達)」と呼ぶことを好みます。「ワインを造るのではなく、それぞれの畑の葡萄の果実味やフレーバーがワインになるのを手助けするのが自分の役割」が信条です。

畑とワイン Features of the vineyards and their wines

総面積40ha
ライニッシュ家の畑は、ワイナリーのあるタッテンドルフTattendorfの町と、ウィーン寄りのグンポルツキルヒェンGumpoldskirchen周辺に広がっています。ハンガリーから来る温かい風をウィーンの森が閉じこめるため、日照時間は2000時間とオーストリアで最も温かいのが特徴です。葡萄はゆっくりと完熟し、たえず循環する空気が病害から守ってくれるそうです。

タッテンドルフ周辺 Tattendorf area
温泉地帯の断層が南北に走る独特の地層で、土壌は沖積世の砂礫のためブルゴーニュ系品種に適しています。
フラウエンフェルト&ホルツシュプールFrauenfeld and Holzspur 15ha ヨハネスの祖父が1956年に植えたザンクト・ラウレントのあるホルツシュプールは、ライニッシュ家が最も大切にする畑。ザンクト・ラウレント・グランデ・レゼルヴェ・ホルツシュプーアは、果実が極限まで凝縮した力強いワイン。「ザンクト・ラウレントはピノ・ノワールに似ているといわれるが、このワインは北ローヌのワインのスタイルだと思う」とヨハネス。
ロレーズ Lores 4ha
黒土が表土を覆う冷涼なエリアで、ここで育つシャルドネやソーヴィニヨン・ブランは、酸味がきれいなのが特徴。ダイアログDialogは白品種のブレンドで、ソーヴィニヨン・ブランを加えることでさわやかでエレガントなワインに仕上がっています。

グンポルツキルヒェン周辺Gumpoldskirchen area
標高260〜400m、肥沃な土壌のこの地域では、古くから白葡萄品種ツィアファンドラーとロートギプフラーの名産地として知られています。今ではあまり見かけることのない品種ですが、ライニッシュ家では大事に栽培しています。
シュピーゲル Spiegel 2.5ha
標高260〜320mの東南向きの急斜面。石灰岩を含む砂利を、砂岩とロームが覆う畑は、ツィアファンドラーとロートギプフラーのグランクリュとして知られています
グリレンヒューゲルGrillenhugel 2ha
村の北側、アニンガー山の麓にある畑は、石灰岩が豊富で、ピノ・ノワールに最適です。

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